« ダンロップフェニックストーナメントを振り返る | メイン | 週間競馬予想 »
2005年11月24日
全日本レディース招待競走で素敵な出会い
11月22日の火曜日は、先頃、清武町が場外馬券売り場を誘致すると発表のあった、熊本の荒尾競馬場に取材にいってきた。この日は、全国の地方競馬及び中央競馬の女性ジョッキーが集まり、女性ジョッキーナンバー1を決める「全日本レディース招待競走」がおこなわれていた。詳細は後日パワスポにアップされると思うので、そちらをご覧いただくとして、この日とても素敵な出会いがあったので書いておこうと思った。出会いといっても女性ジョッキーと運命的な出会いがあったわけではない・・・。個人的には地方競馬の取材(荒尾競馬場は地方に属する)は初めてだったので、会場の報道関係詰め所にいる人達はまったく知らなかった。まずはじめに、地方競馬の専門雑誌「Furlong / ハロン」の編集部の大貫氏を紹介していただいた。彼は全国に点在する地方競馬場を取材し日夜、旅を続けている。彼はとってもお洒落で、頭にコートと同じカラーの茶系のハットをかぶり、赤いニットにジーパン、そして明らかにお洒落の一部であることがわかる、切りそろえられたあごひげを蓄えていた。とても親切な方でアレコレと会場の事や業界の事、そしてこの会場の食堂ではどんなメニューが美味しいのか?なども教えてくれた。そして彼の隣には、ベレー帽を被った渋い感じの、これまたお洒落な中年男性が立っており、自ら「○○です。よろしくお願いします」と、とても丁寧な挨拶を、新参者の私に投げかけてくれた。話によると「地方競馬全国協会」のオフィシャルカメラマンだそうで、大貫氏と仕事を共にしているらしい。大貫氏からは「撮影のポイントなど分からない事があった時は彼の動きを見ていると間違いないですよ」と教えていただいた。ある程度雑談をしたあとで、私は彼らとは離れ、会場内やレースの画像を撮影した。そのベテランカメラマンとは会場で何度もすれ違ったり、撮影を共にしたが、他のカメラマンが怒鳴ったりした時も、彼は穏やかに注意したり、うまく誘導したりしていた。まわりを気づかいながら、重要なポイントには常にベストポジションに入り込み、厳しい表情でファインダーを覗いていたのが印象的だった。しばらくして、元の詰め所に戻ると、先ほどのベテランカメラマンが「ちょっと話してもいいかな・・・?」と声をかけてきた。「ハイ・・・なんでしょうか?」と私・・・。実際に一昨日まで、ダンロップフェニックストーナメントの取材にいっており、ゴルフのベテランカメラマンに怒鳴られたり・・・あれやこれやといい経験をさせてもらったばかりだったので、正直いって心の中では(・・・まずいな・・・俺、また何かやらかしたか・・・)と思いつつ気のない返事をしてしまった。しかし、彼はとてもやさしい笑顔を投げかけてくれた・・・「いやいや、ちょっと気がついた事があったからね、よかったら話を聞いてくれる?」とベテランカメラマン。「はい構いませんよ」と私。すると、彼が、撮影に関する様々なコツ、特に走っている馬などを撮影する時のマニュアル操作方法のポイントなどを丁寧に教えてくれはじめた。どうやら彼は、自分の撮影をしながら、私の撮影も気にかけてくれていたようだった。近くにはいたものの、まったくそのような素振りを感じられなかったのでおどろいた・・・。レースにパドック、勝利者撮影と選手の出入りもあわただしく、カメラマンは忙しい・・・そんな中、アドバイスを、それも大先輩である彼のほうから気を使い声をかけてくれたのに感動した。「そんな大げさな事じゃなくて、コツだよコツ、意外とプロでも気が付かないんだよ」。と終始笑顔・・・。決して、自分の技術を自慢したりとか、そういった類のおせっかいでないのは私自信が一番よくわかる。こういう世界だけに、ちょっとした態度や言葉づかいに傲慢さが現れたり、他人をみくだしたりという雰囲気が現れたりするものだが、彼からはまったく感じられない。そして彼が指摘してくれているのは、今言われなければ、一生そのままであったろう事で、実際にプロのカメラマンでも実行できていない事が多い「へぇ~」という事だ。些細な事だが「目から鱗」のようなアドバイスだ。彼は笑いながら「いやいや、気がつかない人はそのままいっちゃうんだよね~」と笑っていたが、私は「本当にありがとうございました。宮崎から来た甲斐がありました」と心から御礼をいった。全レースがおわり、夕日にてらされたコースの傍らで「又、どこかで合えるといいね・・・」そういって彼らと別れた。私も後何十年か後、ベテランと呼ばれる日があったとしても、この日の彼の、柔らかい物言いや暖かい態度、そして撮影中の厳しい表情・・・そんなメリハリ、緩急のある、素敵なベテランの「深み」を決して忘れないでおこうと、大切に心にしまった。毎日のように取材現場に行くものの、この年になっても、まったく知らない人達が集まる場所にポツン・・・といるのは不安なものだ。きっとそんな雰囲気を感じて気にかけてくれたのだろう。年を重ねるたびに、人生のお手本となる先輩が少なくなっていく中、短くとも有意義な時間を過ごす事ができた・・・。記念に画像を・・・とも思ったが、なんとなんくいつものようにで「1枚いいですか」とも言い出せなくて、彼を画像におさめる事もできずに会場を後にした。
※今回のレポート画像が高知競馬公式サイトのデジカメレポート2005/11/24分で紹介されました。
投稿者 pawanavi : 2005年11月24日 22:35
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.pawanavi.com/blog/info/mt-tb.cgi/269
